ブログ HITOGATA   in Otaru       by摩耶

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カテゴリ:素象人形( 57 )


2015年 07月 24日

ゼロからあがく

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 久しぶりに素象人形の制作をアップしてみました。といっても、これはデッサンを起こした後、初めて粘土を置いた状態。今回は二人像ですが、この段階では小学生の粘土細工みたいですよね。でもここから始まるのです。個展などでよく「彫るのですか?」と聞かれるのですが、実際は粘土を取ったり付けたりの作業。平面から立体にするにはここから3ヶ月から半年、金属製のヘラを振り回して悪戦苦闘の日々といっても過言ではありません。完成すると後は中抜きの作業、乾燥、焼成して完成です。

 
 
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今の段階で用いるのは主に彫塑ベラ、柘植の粘土ベラ、L字定規、定規は正中線を計るときに使います。あとはひたすら粘土に向かうだけ。正直作っていくうちに迷うこともあれば、間違いに気が付いて壊してしまうことも。
 創るという作業は気持ちを高めることが大事。集中力がないとアイディアが浮かびませんし、緊張感を持てなかった作業で納得できる作品が出来たことはありません。まだまだ納得出来る技量に到していないと自覚していますが、そのためには作り続けていくしかないのです。けれど無から生む楽しさは、苦しいけれど何に代え難いもの、大げさに言えば生きた証。だから私は一生あがくのです。


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by Blog_Maya | 2015-07-24 21:00 | 素象人形 | Comments(0)
2015年 05月 06日

嫁入り

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                                                  「薫風」




 この作品は札幌の個展の際に初見の方から「購入したい」というお話がありましたが、私が積極的になれなかったため話は流れました。けれども小樽での展示後も何件か問い合わせがあったのです。そのためご縁のあった方に手放すことにいたしました。

 「薫風」はあるモデルさんの写真からイメージを膨らませデッサンを描き、挑戦した思い入れのある作品です。販売を前提に制作しているオブジェや陶板画と異なるのです。けれど幸い購入者は「もし展示する機会があればお貸しします」と言ってくださるので、また再会する機会もあるかもしれません。そしてこれからこれ以上の力を持った作品を生みだせるよう頑張ります。





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by Blog_Maya | 2015-05-06 09:36 | 素象人形 | Comments(0)
2013年 10月 24日

彫塑「尊父」

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先日押入れから古い作品を見付けました。これはほぼ実物大の彫塑、元学者の父がモデルです。 父とは価値観が合わず反発することが多かったのですが、研究一筋の生き方は尊敬せざるを得ませんでした。聞くところによると若い頃は岡田英次さんという俳優に似ていたというのですが、古過ぎて私にはどんな人か分かりません。おでこが広い方だったのでしょうか。
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実家ではリビングの出窓に飾ってくれていますが、「本物はもっと髪の毛がある。」と今でも父は文句を言います。けれど実は当時気を使って心持ちサービスしてあげたので完全に父の願望です。けれど「葬式にはこれを飾ってもらおうかな。」と言っているので満更でもないのかもしれません。
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by Blog_Maya | 2013-10-24 18:59 | 素象人形 | Comments(2)
2013年 08月 01日

また一から始めます

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実はこの作品は作り直しです。昨年一度成形し焼成までしたのですが、一部が割れてしまいました。その時の衝撃が大きく再度作っていたのですが、どうしても集中出来ず、先に進めなくなって焼く前に壊してしまったのです。自分の弱さゆえ、この時は諦めました。そして春ごろからと思っていたのですが、なかなか自分の中で決心出来ずにいました。けれどいつまでも逃げてはいられません。ようやく重い腰を上げました。
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背中に支柱を、頭から胴体に向かって金属棒を刺すことで粘土を支えますが、粘土が柔らかい間はどうしても下がってきます。そのため何度も修正しながら作業していきます。実際昨日の状態よりも下がっていました。今回は和服を来た坐像、正面、横、後ろにそれぞれ正中線を入れ、その上に写真では分かりずらいかもしれませんが胸の上部、おへその位置などの目安線を入れ、それをもとに成形していきます。最初は頭と胴体だけ成形し、後から腕や脚部を付けるのです。「また壊れたら、また作ればいいこと。」、そう思うことにしました。(本当はもう割れないでほしいですけれど。)
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by Blog_Maya | 2013-08-01 12:11 | 素象人形 | Comments(0)
2013年 07月 05日

周知のために

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                                                                          「想い」
 

20代で出会った素象人形の世界、育児中の休止期間を除いても17年制作しています。その間に個展3回、グループ展は数えきれないほど開催しましたが、未だ周知されていません。「人形」というと一般には玩具人形か博多人形のようなものをイメージされることが多い中で素象人形をアートとして理解してもらうのは難しいのです。画廊やギャラリーで素象人形という言葉を口にした途端、「うちはお人形は扱いませんから。」と断られてしまうことも少なくありません。また公募展などでも作品を「これは人形じゃない。彫刻だ。」と言われることもありました。それでも素象人形を理解してもらったり、知ってもらうために唯一私が出来る事、それはやはり作り続けることしかありません。完成度を上げ、作品が説得力を持つまで挫けずに作り続けなければと思うのでした。
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by Blog_Maya | 2013-07-05 22:35 | 素象人形 | Comments(2)
2013年 04月 24日

名刺の名前

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 もう7、8年前になると思いますが取材をしていただいた時などに自分の名刺がない不便さを感じて、初めて名刺を作りました。それが最近残り少なくなったので先日作り直しました。上が今回作り直した名刺です。素象を「そしょう」と読まずに「そぞう」と誤解されている方もいらして不親切だったと反省し、ルビを振りました。あとは画像を新しくした事以外は以前のと殆ど同じです。

 新旧の名刺に共通しているのは苗字が入っていない事。最初は「〇〇摩耶」と苗字に続けてと考えましたが、珍しい苗字ゆえ主人に繋がって迷惑をかける事があり、やめました。
もともと結婚し二人の子供に恵まれ、創作を休止して5年を過ぎた頃から、自分が苗字や名前単独で呼ばれなくなったことに気が付いたのが復帰を考えるきっかけでした。「〇さんの奥さん」「△ちゃんのお母さん」としか呼ばれなくなり、虚しさばかりが拡がっていました。そんな私を見かねて夫が創作への復帰を勧めてくれたのです。それまで下の子が子供が小学校に入ってからと考えていたのですが、それを待たずに復帰し自分の世界を取り戻すことが出来ました。創作は結婚する前に見つけた私の居場所、家族と同じくらい大事なものだと実感したのでした。その彼に迷惑を掛けたくありませんし、私にとって「摩耶」は親が付けてくれた名前、婚姻後の姓と同様に大切な名なのです。会社務めしているわけでもなく、誰に迷惑かける事ではないので名刺位 摩耶だけでと思いました。

 けれど一つだけ気になることが・・・。摩耶とは御釈迦様のお母様が由来なのですが、これから先50才、60才、70才と年をとった自分に「摩耶」って名前は違和感ないだろうかと・・・でも今は考えないことにします(笑)。

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by Blog_Maya | 2013-04-24 18:40 | 素象人形 | Comments(0)
2013年 03月 20日

本が先生

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私は彫刻家の先生から「基本を学ぶだけでも5~6年かかるよ。」と言われているにも関わらず、3年半しか学べませんでした。師が病で亡くなられたためです。素象は師が始めたジャンル、他に教える先生はいません。途方にくれながら初めて一人で作った作品は・・・当然ですが、とても見られたものではありませんでした。それからの数点は仲間にアドバイスをもらっていましたが、いつまでも仲間に頼ってはいけないと思い、「本から基本を学ぼう。」と彫刻、美術解剖学、デッサンの本を買い求めました。美術学校を出ていない私には何よりの先生です。それでも分からないことだらけですが、この本のお陰で途方に暮れず模索しながらも作ることが出来るのです。
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10年前初めての個展を開催する際、ギャラリーの規定で販売品を並べる事になり、陶創作にも手を伸ばしました。最初は猫や地蔵を作っていましたが、徐々にアクセサリー、陶板画と拡がっていったのです。そのため陶芸の知識も必要になり、雑誌 陶遊は何冊か揃えました。そのお蔭で6回程販売の機会を得ることが出来、その経験が創作の幅を広げてくれたように思います。そして耳年増ながら、本から陶芸にも様々な手法があることを学びました。昨年陶板画を発表した後で絵画を学ぼうと画家の友人に相談した時、「あなたの世界は独特だから、どの教室も当てはまらない。習いに行くよりも本から吸収した方がいいよ。」とアドバイスされました。直接学べなくとも本から学べる、有難いことです。

ただ一つ気になるのは・・・素象の他に陶創作に手を染め、陶板画を発展させていこうとしているのを天国で恩師はどう思っているのだろうということ。懐深い師でしたので暖かな眼差しを注いでくれているのか、それとも「寄り道ばっかりして・・・。」とため息をついているのか・・・。どちらか知りたいような、知るのは怖いような心境なのでした。
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by Blog_Maya | 2013-03-20 21:50 | 素象人形 | Comments(0)
2013年 02月 21日

千本ノック    牛歩の歩み

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陶芸家 桃青窯さんからヒントを得て始めた千本ノック
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一時個展準備で中断していましたが、今取りかかっているのはこちらです。 土の塊から形になるのが早くなっているのを徐々に感じてきました。 これは進歩なのかもしれません。 といっても写実に関しては正直あまり上達を感じないのですが、 きっと手応えを感じる日が来るはず。 たとえ牛歩であっても・・・「数は力」、そう信じて続けたいと思います。














 
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by Blog_Maya | 2013-02-21 07:15 | 素象人形 | Comments(6)
2012年 10月 07日

個展雑感     悩むもの

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 個展を開催する時にいつも苦労すること、 それは値段つけ。 安くすれば沢山売れるのは確かです。 けれどそれではホテルに納める手数料等を引いたら殆ど残りません。 けれど高くすれば・・・、頭の痛い問題です。 プロの作家さんも価格決めは容易なことではないらしく、以前 陶芸家の桃青窯氏も過去記事に書かれていました。 プロの作品と私のそれとは違いますが、この記事には考えさせられました。 また「自分の作品を安売りすると、主婦の片手間仕事と思われてしまうよ。我々の仕事は手芸とは違うのだから。」、以前先輩木工作家にいただいたアドバイスです。 
 
 いろいろ考えた結果、「価格は作り手の作品への自己評価であり、大げさに言えば買い手に対するメッセージ、売れても売れなくても自分で責任をとろう。」と決心し、価格を付けました。 結果 幸いなことに目標額を少し上回ることが出来たのです。 お買い求め下さった方々に感謝するとともに、的外れな額ではなかったのだと胸をなで下ろしたのでした。 

そして売れたという実績と、いくばくかのお金を材料費とモチベーションにかえて、また創作に向かおうと思います。 それにしても価格って本当に難しい・・・。 何度個展を開催しても、迷いながら決めるんだろうと思います。
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by Blog_Maya | 2012-10-07 21:02 | 素象人形 | Comments(0)
2012年 10月 04日

個展雑感    作品を通じて

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個展の開催期間中半 素象人形の同門のグループ展が1週間札幌で開催されました。 私は独自の世界を行くために卒業しましたが、同じ師から学んだ大切な仲間達です。 どこまで効果があるか分からなかったのですが、小樽のギャラリーにグループ展のハガキも置かせていただきました。 すると「『小樽の個展が素敵だったのでこちらにも伺いました。』という方が昨日3人いらしたのよ。」と当番の仲間が教えてくれました。 素直に嬉しかったです。 札幌に出掛ける用事があったのかもしれませんが私の作品を御覧になって仲間のグループ展にも立ち寄ろうと思い、足を運んで下さったのです。 今回の個展は1ヶ月あるため常駐出来なかったのですが、作品を通じて私の想いを受け取って下さった方もいらしたことが分かって本当に有り難く思いました。 「次はもっと良い作品をお見せできるよう頑張ります。」とお礼と共にお伝えしたいと思うのでした。
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by Blog_Maya | 2012-10-04 21:42 | 素象人形 | Comments(0)