2012年 09月 09日
「鶴の舞」 「色はつけないのですか?」 「これは彫刻と違うのですか?」 いずれも展示する度にされる質問です。 一般的に「人形とは色がついていて、可愛らしい置物」という固定概念がありますが、疑問に思っても尋ねられないで帰られる人もいらっしゃると思い、今回は私の持論を展開します。 けれど昨日のお客様は上の画像の作品を御覧になって「アイヌ模様がありませんね。」と仰有るのです。 これはアイヌ民族の舞踊、「鶴の舞」をモチーフにしていますが、実際に踊るときはモレウというアイヌ民族伝承の模様を襟元や裾にあしらった衣裳を身に纏っています。 けれど素象人形とは最小限の表現スタイル、柄がないほうがモチーフが生きるので省いたのです。 この作品は和装の女性が裾を持っているシルエットだけで十分 「鶴の舞」を表現できたと思うのですが、アイヌ刺繍をされている御婦人には納得してもらえませんでした。 残念でしたが、これは私の力不足です。このような方々の固定概念をも覆す、又は納得させる事が出来る作品作りをしなければ、そう心に刻みました。
by Blog_Maya
| 2012-09-09 14:55
| 素象人形
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住み慣れた小樽の街や日常、自作の素象人形、他の創作品を紹介していきたいと思います。 by 摩耶 素象(そしょう)人形とは
「素」とは無地、飾らないこと、「象」とは心に浮かんだ姿、かたち。 彫刻家 小林止良於氏が創始の正確なデッサンに基づいた人形です。素材は陶土で成形後、縮み割れを防止する為、中を空洞に貫き乾燥後、焼成したテラコッタです。
プロフィールを読む 外部リンク 風の布・パピヨン Ryokusha.com 屋中秋谷 緑舎の窓 mihoの花 国本貴文「素材を生かす物語」 北海道美術ネット別館 aqua 庄司いずみの野菜ごはん カテゴリ
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