2009年 12月 01日
二年前頃から自覚していたスランプ。騙し騙し制作活動を続けていたけれど、どうにかしなければとずっと思っていました。「いいものを見て、本を読む。」、これは恩師が日頃言い続けていた言葉。しかしスランプについて伺ったことはなかった。どうすればいいか、自分で考えるしかありません。そんな時 陶芸家 桃青窯さんのブログで知った千本ノック。ロクロで手に仕事を覚えさせる為、茶碗なら茶碗を百個単位で千個を目指して作り続けるそうです。数はちから、900個を超えるあたりから見えてくるものがあるのだと。 電動ロクロで轢く茶碗は慣れた人なら僅か15秒、流石に私の世界では千個という数字はあり得ない事ですが、数を力にするというのは参考になりそうです。私にとっての千本ノックってなんだろう?考えた結果、写実で肩から上の首を作ろうと思いました。でも問題はモデルでした。 家族はモチーフにするため、さんざん私に付き合わされてうんざりしています。私ももう新鮮な気持ちで向き合えなくなっている・・・。では誰にお願いすればいいのか・・・それが問題でした。 誰でもいい訳ではなく、私にとって創作意欲が湧く対象でなければなりません。 けれど自分が動かなければ何も始まらない・・・。 勇気を振り絞って知人にお願いし、前後左右、斜め45度からも四方向、頭頂部、耳の写真を撮らせて頂きました。御協力に感謝です。 そしてこちらが後姿ですが、写実はほとんどしたことがないので予想通り難しいです。 でも目の配置、顎の形、唇の厚さ・・・写真を見ながら、じっくりと粘土と向き合うのはとても勉強になるし、必ず私の力になってくれると思います。手をつけてから約二ヶ月、年内には仕上げて乾燥させたいと思って制作していますが、昨日息子が「まるでストーカーみたいだよ。」と。(笑) 確かに同じ人の写真を何枚も並べて毎日毎日眺めている様子は傍から見るとちょっと尋常じゃないかもしれません。 上手く出来ないかもしれませんが、協力して下さった御厚意に感謝しながら勉強させていただいています。
by Blog_Maya
| 2009-12-01 09:35
| 素象人形
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アバウト
住み慣れた小樽の街や日常、自作の素象人形、他の創作品を紹介していきたいと思います。 by 摩耶 素象(そしょう)人形とは
「素」とは無地、飾らないこと、「象」とは心に浮かんだ姿、かたち。 彫刻家 小林止良於氏が創始の正確なデッサンに基づいた人形です。素材は陶土で成形後、縮み割れを防止する為、中を空洞に貫き乾燥後、焼成したテラコッタです。
プロフィールを読む 外部リンク 風の布・パピヨン Ryokusha.com 屋中秋谷 緑舎の窓 mihoの花 国本貴文「素材を生かす物語」 北海道美術ネット別館 aqua 庄司いずみの野菜ごはん カテゴリ
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