ブログ HITOGATA   in Otaru       by摩耶

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カテゴリ:素象人形( 59 )


2012年 10月 07日

個展雑感     悩むもの

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 個展を開催する時にいつも苦労すること、 それは値段つけ。 安くすれば沢山売れるのは確かです。 けれどそれではホテルに納める手数料等を引いたら殆ど残りません。 けれど高くすれば・・・、頭の痛い問題です。 プロの作家さんも価格決めは容易なことではないらしく、以前 陶芸家の桃青窯氏も過去記事に書かれていました。 プロの作品と私のそれとは違いますが、この記事には考えさせられました。 また「自分の作品を安売りすると、主婦の片手間仕事と思われてしまうよ。我々の仕事は手芸とは違うのだから。」、以前先輩木工作家にいただいたアドバイスです。 
 
 いろいろ考えた結果、「価格は作り手の作品への自己評価であり、大げさに言えば買い手に対するメッセージ、売れても売れなくても自分で責任をとろう。」と決心し、価格を付けました。 結果 幸いなことに目標額を少し上回ることが出来たのです。 お買い求め下さった方々に感謝するとともに、的外れな額ではなかったのだと胸をなで下ろしたのでした。 

そして売れたという実績と、いくばくかのお金を材料費とモチベーションにかえて、また創作に向かおうと思います。 それにしても価格って本当に難しい・・・。 何度個展を開催しても、迷いながら決めるんだろうと思います。
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by Blog_Maya | 2012-10-07 21:02 | 素象人形
2012年 10月 04日

個展雑感    作品を通じて

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個展の開催期間中半 素象人形の同門のグループ展が1週間札幌で開催されました。 私は独自の世界を行くために卒業しましたが、同じ師から学んだ大切な仲間達です。 どこまで効果があるか分からなかったのですが、小樽のギャラリーにグループ展のハガキも置かせていただきました。 すると「『小樽の個展が素敵だったのでこちらにも伺いました。』という方が昨日3人いらしたのよ。」と当番の仲間が教えてくれました。 素直に嬉しかったです。 札幌に出掛ける用事があったのかもしれませんが私の作品を御覧になって仲間のグループ展にも立ち寄ろうと思い、足を運んで下さったのです。 今回の個展は1ヶ月あるため常駐出来なかったのですが、作品を通じて私の想いを受け取って下さった方もいらしたことが分かって本当に有り難く思いました。 「次はもっと良い作品をお見せできるよう頑張ります。」とお礼と共にお伝えしたいと思うのでした。
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by Blog_Maya | 2012-10-04 21:42 | 素象人形
2012年 10月 02日

「素象人形と陶板画展」 終了しました

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一ヶ月のロングラン開催の個展も無事終了しました。 今回は芳名帳ではなく感想ノートを置いたのですが、素象人形や陶板画への好意的な感想が書かれていて嬉しく思いました。 またお会いできなくて残念でしたが地元だけでなく、札幌からも二度、三度立ち寄って下さった方もいらしたようで感激です。 それでも期間中数日の休み以外ほぼ連日時間単位でギャラリーに通ったため、直に声を聞けたことが何よりの収穫でした。 実は開催の2週間前からとても不安で寝られなかったのです。 特に陶板画は初発表でどんな反応があるか、ドキマギしていましたが杞憂に終わりホッとしています。 そして作品に向き合っているうちに気が付いたこともありました。 
9月なのに真夏並みの暑さが続いた一ヶ月ですが、それにも関わらずお越し下さった方々、応援して下さっ方々に心から感謝いたします。 ちょっと自信に繋がりそうな手応え、そして同時に今後の課題が見えてきました。 疲れが取れたらまた数年後の個展に向かって進んでいこうと思います。 本当にありがとうございました。
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by Blog_Maya | 2012-10-02 23:10 | 素象人形
2012年 09月 14日

カテゴリー              ギャラリーにて

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 以前陶芸の方と展示を開催していた時、 器を前に「これは何焼きですか?」という質問をされるお客様がよくいらっしゃいました。 私も陶芸の事は詳しいとは言えませんが説明すると、よくいう◯◯焼きとは、たいてい窯業地のやきものを指しています。 窯業地は、そこの土地でとれる陶土でその土地独自の様式や技術を見出し、築き上げ、それが伝承され引き継がれたものが◯◯焼きと呼ばれるようになったのだと理解しています。 しかしながら流通が発達した現代、アマチュアでさえ好きな産地の土を簡単に手に入れられます。 なので今では東京で清水焼のような器を作りたいと思えば出来ますし、備前の土を取り寄せ北海道の土と混ぜて焼くことなんてことも可能なのです。 勿論窯業地では今も伝承され技術を引き継いでいる窯元も多いですが現在のやきものはそれだけでなく、陶芸作家の自由な創意工夫から生まれた作品も数多くあります。 そのため「◯◯焼き」にも属さない作品も数多く出回っているのでした。 思うのですが、「何焼きか」と尋ねる方は失礼ながら、◯◯焼きをよくご存じないのでしょう。 それなのに「◯◯焼き」に分類することで何が分かるというのでしょうか? もしかしたら目の前にある陶芸品がどこに分類されるのかを知ることで理解の糸口を見付けたいのかもしれません。 けれども何かに分類するのではなく「自分が感じるままに見て、そこから見えてくるもの、感じられるものを素直に受け止める。」、その方がずっと深く理解したことになるのではと私は思うのです。

 また個展でも私のことを「彫刻家なのですか、それとも陶芸家なのですか?」とか「この世界はなんというジャンルなんでしょうか?」という質問を受けることがあります。 そんな時 「私はどちらでもありません。 素象人形自体が『彫刻でも人形でもない。』とみなされ、カテゴリがないのです。 けれどある方に『カテゴリーとは人が作ったもの。 ならば あなたのカテゴリーが作られるように頑張りなさい。』と、励まされました。 それ以来 同じ作るなら自分独自の世界をと思い、試行錯誤しながら模索しています。」とお答えしています。 
「それは素敵ですね。 頑張って下さい。」と言って下さる方もいれば、「そんなやり方 不安はないのですか?」 などど尋ねてくる人もいます。 けれど粘土の可能性は無限、そこから何を見出すことが出来るか、それは自分次第と思うとむしろ緊張を伴った高揚感があるのでした。 勿論 私の世界は既存のジャンルではないゆえ、広く知ってもらうにはこれから先、長い時間と努力が必要です。 また先人がいない道を細々と歩くのは時に孤独を感じる事も正直あるのですが、それでも私は諦めないで進んでいこうと思っています。 まだ私は◯◯才(笑)、先が見えないけれど遙かな道のりを歩く時間もまだありますから。
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by Blog_Maya | 2012-09-14 07:48 | 素象人形
2012年 09月 09日

固定概念           ギャラリーにて

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                                                  「鶴の舞」


 「色はつけないのですか?」  「これは彫刻と違うのですか?」 いずれも展示する度にされる質問です。 一般的に「人形とは色がついていて、可愛らしい置物」という固定概念がありますが、疑問に思っても尋ねられないで帰られる人もいらっしゃると思い、今回は私の持論を印刷し、素象人形の横に貼っておきました。 そうすれば私が接客できない時でも 興味のある方は読んでいただけると思ったのです。

 けれど昨日のお客様は上の画像の作品を御覧になって「アイヌ模様がありませんね。」と仰有るのです。 これはアイヌ民族の舞踊、
「鶴の舞」をモチーフにしていますが、実際に踊るときはモレウというアイヌ民族伝承の模様を襟元や裾にあしらった衣裳を身に纏っているのでした。 けれど素象人形とは最小限の表現スタイル、柄がないほうがモチーフが生きるので省いたのです。 この作品は和装の女性が裾を持っているシルエットだけで十分 「鶴の舞」を表現できたと思うのですが、咄嗟のことであまり上手く説明できませんでした。
 
 ですが、こういう質問は想定外。 いつも色をつけないこととか、彫刻との違いばかり尋ねられていたからです。 ふと気が付きました。これも固定概念ですね。 素象人形を広めたいなら、もっと色々説明すべきことがあるのです。 昨年の個展で感じた実際に作品を見ていただく大切さ、今年はまだ始まって間もないですが直に説明する重要性を教えられました。
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by Blog_Maya | 2012-09-09 14:55 | 素象人形
2012年 09月 03日

初日から三日間

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取材を受けたり、新聞の告知を見て足を運んで下さった方、そしてわざわざ立ち寄ってくれた友人を案内したりして三日間が過ぎました。
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また このギャラリーの特徴であるアーケード街に面しているため、通りすがりに「あれ なんかやってる。 ちょっと見てみよう。」という感じで入ってきて下さるお客様との出会いもあって楽しいです。 会期一ヶ月のロングラン、小樽にお越しの際はお立ち寄りください。
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by Blog_Maya | 2012-09-03 19:54 | 素象人形
2012年 08月 27日

気が引き締まります

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個展会期まであと僅か、今年は市内の美術館や他のギャラリー、飲食店などに案内ハガキを置いていただくお願いに回っています。
その中でハガキを御覧になるなり、「この作品知っている、ブログを検索したことがあって・・・。」とか「昨年札幌で個展されましたよね。」と分かっていただける方が何人かいらっしゃいました。 やはり関心を持って下さる方と直接お会い出来、「是非 拝見しに伺います。」と言われるのは本当に嬉しいです。 「素象人形を広めたい。」、その想いが少しずつ実現に向かうように、また同時によりいい個展になるようにと気を引き締めて準備をしようと改めて思いました。 
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by Blog_Maya | 2012-08-27 18:21 | 素象人形
2012年 08月 21日

案内状が出来ました

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 いよいよあと10日余りで始まる個展の案内状がようやく出来上がってきました。 このギャラリーは9年前初めて個展を開催した思い出深い場所であり、展示会を含めると4回目。 本当にこのギャラリーに育てていただいていると思います。 「初めて個展をした時は購入して下さるお客様に言葉も掛けられなかったんです。」と知人に打ち明けたら、「へえ そんな初々しい時もあったんだ。」と言われてしまいました。(笑)  それでも昨年 初めて札幌で開催したときに「ブログ見てます。」と声を掛けていただいた時はビックリしてしまって何を言ったか覚えていません。(ちゃんとお礼を言っていたらいいのですが・・・) 。
 
 去年の札幌での個展の前にギャラリー担当の方から「来年いかがですか?」とお誘いを頂いていました。 そこで札幌で開催した後で小樽の知人友人達より「行けなかったんだ、ゴメンね。」といって下さる方が多かったので、昨年発表した素象人形とその他の陶作品の一部を今回展示しようと思っています。 そして昨年お越し頂いた方にも楽しんでいただけるように二年前から取り組んできた陶板画を今回初めて発表する予定。 これは数年前に閃いて二年余り試行錯誤をしていました。 長年素象人形という立体造形に携わっていて、陶板といえばレリーフを作っていた私ですが、「たたら」という平面の世界でどのような表現が出来るのかを模索していました。 言わばこれも「粘土の可能性の追求」、粘土の種類、釉薬の他、額装等 勉強しなければならないことがたくさんありましたが、発表の場があることを励みにここまで来ました。 今後も発展していこうと考えていますが、皆さんにお見せ出来るところまで到達したと思います。 お越しの際は忌憚なきご意見ご感想をお願いいたします。


素象人形と陶板画展

      摩 耶

2012年9月1日(土)~30日(日)  10:00~19:00 (最終日15:00まで)
オーセントホテル小樽 1Fギャラリー
小樽市稲穂2丁目15-1  (小樽駅より徒歩5分)
Tel 0134-27-8100



追 記

準備している横から、娘が「ネコが多いね」と声を掛けてきました。 確かにアクセサリー、メモスタンド、陶板画と気が付いたらネコだらけ。 ネコ以外もありますが、小樽には野良猫が多いからでしょうか、とっても身近なモチーフなのでした。  勿論 素象人形にネコはありません。
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by blog_maya | 2012-08-21 14:40 | 素象人形
2011年 11月 24日

10年後の自分

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休日に本棚を整理していたら、15年ほど前に参加したセミナーの資料が見付かりました。 それは10年後の自分を想像してみなさいという趣旨で、人生を10年単位で考え計画することで充実した生活を送ろうというものでした。 その当時の私は2人目の子を妊娠中で上の子が幼稚園に行っている合間に参加したのです。 その時に書いたのは「創作活動への復帰」、ただそれだけでした。 当時の私は初めての育児に追われ、望んで授かった子とはいえ自分の時間がないことに諦めの境地だったのです。 それでも「いつか必ず復帰したい。」、その思いは消えませんでした。 幸い子供が小学校に入学したのを機に復帰出来ましたが、子育てで休止している間に恩師が亡くなり、その当時は何時出来るか、出来ないのか・・・展望が見えずに悶々としてました。 そんな状態から復帰出来たのは私1人の力ではなく、家族の協力、かつての仲間、窯を貸して下さる陶芸教室の先生・・・様々な方のお陰。  そして今は個展2回、展示会も2回開催し、来年の秋にと小樽のギャラリーにお声をかけて頂いています。 あの時には想像も出来なかったことで、とても有り難いことだと思うのでした。
 
今セミナーに参加した気持ちになって一筆書くとすれば・・・「素象人形の後継者の育成」です。 私は師の最年少の弟子でした。 仲間と呼ばせて頂いている姉弟子は70代と60代、50代。 順番で考えると・・・私を最後に素象人形を作る者がいなくなってしまうのです。  後継者を育てるのは以前からの夢でした。 「こういう仕事は・・・若い人には向かないんだよ。」との声が聞こえてこないわけではないのですが、20代半ばで入ってきた私のような変わり者がこの世にもう1人位いるかもしれません。 そんな奇特な人がいつか現れることを願って、今は精進していこうと思います。 ただこればっかりは…10年で実現出来るかは自信がないです。 そもそも まだ半人前の私が人に教えるなんておこがましい話。 「人を指導できる、そんな技量の持ち主になる。」、その方が現実的かもしれません。 でも・・・なれるかな?
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by Blog_Maya | 2011-11-24 08:52 | 素象人形
2011年 11月 13日

私なりの千本ノック

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陶芸家 桃青窯さんが勧める千本ノックにヒントを得て、私もスランプ克服法として首モデルの写実を始めていました。 上の作品は以前にも紹介したことがありますが第一作目。 写実は初めてだったので残念ながら実際より年上になってしまい申し訳なかったのですが、ここから学んだことも多かったです。 

先日のNHKの日曜美術館で画家の岸田劉生を取り上げていました。 恩師は彫刻家でしたが、絵を岸田劉生の弟子に学んだいわゆる孫弟子だと聞いたことがあります。 そんなこともあり何となく興味を持ち、岸田劉生に関する資料を集めました。 すると彼も家族だけでなく、身の回りの人を捕まえてはスケッチを繰り返していたようです。 それはきっと千本ノック。 家に訪れる人は皆、アトリエに引っ張り込んだので「劉生の首狩り」と恐れられていたとか・・・。 モデルを捕まえるのって首狩りみたいなもの?
 
振り返ると師に学ぶことが出来た3年半、粘土と格闘していた私の横顔を時折 先生はスケッチされていました。 年頃だった私はそれがとても恥しくスケッチ帳を直視できなかったのですが、あれも師の千本ノックだったもかもしれません。 今 御存命でしたらモデルになっていただき、挑戦してみたかった思いと果たして先生の人間性を表現出来たか・・・との思いがあります。 個展準備と 新たなモチーフ作りに追われて休止していましたが、そろそろ再開しようと決めました。
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by Blog_Maya | 2011-11-13 10:20 | 素象人形