ブログ HITOGATA   in Otaru       by摩耶

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2007年 07月 18日

紫陽花の季節に想う

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昨年の今頃、私は市内のホテルで展示をするため準備に追われていました。 窯をお借りしている陶芸の先生とそこに通っている男性との三人で商品を販売する予定だったからです。 その男性は私の父より年上ですが、温和で物知りでそれでいて偉ぶらず、ユーモアを持ち合わせた方で教室を一日でも休まれると皆に寂しがられるような存在でした。 その作品も男性らしい大胆なものもあれば繊細な手描きのものもあり、木工も手がけられるなど幅が広く、その作品から窺える人間性を私は尊敬していました。 江別のやきもの市に先生と出店していたこともあったのですが病気をしてからはそれもやめ、ただ黙々と作られているその姿に思い切って「一緒にやりませんか?」とお誘いしたのです。 快諾されて三人での開催が決まりました。 「売るなら大物より小品の方がいいかな。」 「フクロウなんかもあると面白いかな。」などと張り切って作る姿に「私も頑張らなきゃ。」と刺激を受けたものです。 

ところが開催の二週間前に自宅で突然具合が悪くなり救急車で病院に運ばれ、数日後に亡くなられたのです。 特に前兆もなく突然の別れに奥様はもとより、先生、私、教室の皆も信じられない思いでした。 意識があるときは展のことを気に掛けてらしたと奥様から伺い、先生とも相談して予定通り開催いたしましたが、期間中会場で氏の作品を眺めながら、「この展のために無理させてしまったのかもしれない。」という思いに駆られました。 が、奥様の「誘ってくださってありがとうございました。とっても喜んでいたんですよ。」との言葉に救われたのです。 教室では今でも時折彼のことが話題になる程の人気者。  
もうすぐやって来る命日には、氏が作ったカッブでビールを飲もうと思っています。

指定席 紫陽花供えて 手を合わせ                    (昨年の句より)   
   
杢泥の 多々の品々 輝きて 生きてた証 永久に残らん         
    
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by Blog_Maya | 2007-07-18 22:51


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