2007年 05月 31日

ミシンの話

 今日は小樽の職人さんとのお話で、ちょっと長くなります。
 最近娘が自分で給食マットやバックを作りたがるようになり手縫いからミシンの出番のようなので、故障したまま放置していた私のミシンを専門店へ修理に出したところ、「このミシンそんなに使い込んでいませんよね?この磨耗の仕方は仕様に問題がありますから、部品交換してもまた磨耗したら交換になってしまいますが・・。」と驚くようなことを言われました。交換の費用は7000円です。それほど使い込んでもいないのに磨耗しているというのはどういうことなのでしょう。
 伺うと、ボディや部品が金属だった頃のミシンは耐久性があり修理すれば今でも使えるけれど、最近のミシンは軽量化のためプラスチックが多く使われ特に回転釜は磨耗しやすく、機械も電子化が進んで故障しても直らないそうです
これは前に写真ブログでカメラについて伺った話と同じではありませんか。
「古いものの方が直る」だけではなく、パワーも強くてキルティングの重ね縫いなどもこなせる・・・。
「ちょっと待ってください!このミシンも薄物からジーンズまでなんでも縫えると説明を受けたのですが・・・」
実際は縫えますが、無理があるそうです。 今の家庭用ミシンでジーンズや厚物が縫えるものは皆無なのにそう宣伝するので、何年か使用したら具合が悪くなり修理に出す人が後を立たないそう。メーカーは消費者のニーズに合わせて「使いやすくて、片付けやすいミシン」とコスト面を追い求めた結果、耐久性が犠牲になってしまったのでしょう。  私はライオンの置物があるデパートで買いましたが、ミシンを販売している家電店、手芸店でも専門知識を持った方はほとんどいないそうです。「○○生活」で売っている人気のミシンも仕様は同じで、修理に持ち込まれることが多いとのこと。  それゆえ何も知らない消費者は古い重たいミシンを捨ててしまうことが多く、実家も家を新築した時にやはり処分していました。

 ここまで話を聞いていて私は、これから娘がキルティングやデニムの生地を用いた裁縫をするのには古いミシンの方がいいと思いました。 「あのー古いミシンを手に入れたいのですが・・・。」さすがミシン専門店です。 一台だけ倉庫にあるとのことで、見せてくれました。 もともとは足踏みだったものにモーターを付けて電動にした製品。見るからに私より年上のこのミシン、ボディも回転釜も金属で手入れをすれば充分使えそうです。「これ使っていて、故障したら直していただけますよね?」との質問に、職人さんの「はい、いたしますよ。」の力強い一言。
問題は娘です。小学生の娘が古いミシンを使いたがらなかったら、買っても意味がありません。
店まで連れて行って見せました。 「これなら、キルティングも縫えるの?」「うん、重ね縫い出来るよ。」「使うの難しい?」「慣れたら大丈夫だよ、やってみるかい?」 何本か縫ってみた娘も「新しいミシンより、こっちの方がいい!」と、購入が決定。 今度はポータブル式にケースをつけてもらうことに。
d0110197_9512312.jpg

 翌週、家にモーター、フットコントローラー、ベルトを取り替え、整備されたミシンが来ました。 
早速、ミシンを前に娘のための講習会。ミシン職人 直々の教えを受ける娘も一生懸命です。中古ですから説明書はありません。後から分からなくなったら困るのでビデオを回して、後からゆっくり見て・・と思っていました。
ところが、「今日は直線だけお教えします。 慣れてきたら、ジグザク教えますから。」とおっしゃるのです。
普通は一度教えて終わりですよね。 「何か困ったことがあったら、すぐ連絡ください。」と言い残して帰っていかれました。
新品のミシンが買える価格でしたが、いい買い物が出来て満足しています。

この職人さんがいるお店は高橋ミシン商会、
詳細はこちら です。


 
[PR]

by Blog_Maya | 2007-05-31 10:08 | 小樽 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://blogmaya.exblog.jp/tb/5519827
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by i_nosato02 at 2007-06-01 04:49
さすが職人の町。すばらしい。
そして何より本物を理解して古いミシンを選ぶ娘さんが偉いなあ。分かっていますね。
Commented by Blog_Maya at 2007-06-02 13:26
i_nosatoさん
そうですね、小樽に住んでいると時々こんな素敵な職人さんに出会えます。
また古いミシンを買おうと思ったのは、i_nosatoさんのブログでの予備知識のお陰なのですよ。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。



<< 人形の仲間      小樽公園 >>