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2013年 02月 13日

金融資料館 望楼ツアー VOL.2

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こちらは来客があるとよく案内する建物の一つ、金融資料館、旧日本銀行小樽支店です。 建物は2階建てのルネサンス様式、積み上げた煉瓦の上にモルタルを塗った造り。 これはレンガでは重厚さが出ないため、石造りに見えるようにとの工夫です。 屋根には当時 国内で最先端の技術を誇っていた八幡製鉄所の鉄骨が使用され、5つのドームを配しています。 今日の話題は東側にあるドーム、唯一実際に上がることが出来る望楼です。 年に一度のチャンス、しかも人気があり抽選でした。
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重厚な玄関をくぐると
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ドアに日銀のマーク。
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そして中へ入ると岐阜県赤坂産大理石を用いたロビーとカウンターが出迎えてくれます。 1900年前後、小樽市は当時商業を中心として発展、「北のウォール街」と呼ばれていました。 そんな中 日本銀行小樽支店は東京駅の設計者としても知られる辰野金吾が建物の設計し1912年竣工。 総工費は約40万円に上り、これは日本銀行の本店、大阪支店に次いで3番目に高額な建設費でした。 
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さあ ここから先は普段立ち入り禁止の間へ
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ふと天井を見上げると
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ここにも日銀のマークが透かし彫りが見られました。 このマークは館内のそこかしこに見られます。
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二階から見下ろしたカウンター内、これだけ広い空間をフロアとして使わずに吹き抜けにするとは贅沢。
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こちらも館内外で数多く見られるシマフクロウの塑像。 北海道の先住民族、アイヌの守り神で職員がいない夜 夜警の意味で用いられました。
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そしていよいよ小樽市内を眺めることのできる望楼へ、イギリス製のらせん階段を進みます。
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さあ丸窓に近づいて景色を・・・
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あれ?
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こちらも・・・、実は今はまわりに高い建物が建っているため当時の景色は望めないのでした。
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けれどこの日は特別に窓を開けてくださり、
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この通り、
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石狩からの心地よい潮風に吹かれることが出来ました。 当時は存分に海を臨むことが出来たのでしょうね。


実は この望楼、資料がなく利用目的ははっきりしていないのだそうです。 商船の数を見て景況を判断したのではと言われていますが、ちょっと調べてみました。 他にロシアからの敵艦が来ないか監視していたという説もありましたが、この建物は日露戦争終結から5年あまり経って建っているため、違うようです。
実は辰野金吾が設計した他の支店にも望楼が数多くあり、それは港の近くであるか否かに関係ないらしいのです。 もしかしたら建物のデザインの一部として望楼を取り入れたのかもしれません。 と、これも推測の域を出ませんが、真偽はともかく私もこの屋根に望楼がある方が素敵だと思いました。
  
初めてではないので昨年の記事とは違った切り口でと思ったにも関わらず、上手くいきませんでした。 けれど金融資料館の魅力は何度行っても尽きません。 小樽にいらした方には一度立ち寄っていただきたい建物です。 
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by Blog_Maya | 2013-02-13 22:07 | 小樽


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