2007年 09月 17日
以前 制作過程を紹介した人形が完成し、次は焼成前に必ず行う中抜きの作業。 頭の先から首を通過して胴体、足元まで貫通するように抜いて底部に穴を一つ開けます。 粘土の塊を乾燥させただけで焼いても割れる可能性が高いので、小品でもこの工程は省きません。 顔を避け、どのようにすれば最小限の切断で中抜きが出来るか思案のしどころ。 今回は主に後ろから抜くことにしました。 この時に後ろの支えも外します。 この作業を見た人は「あー、脳みそ取ってる!」「 内臓えぐってるー!」と驚かれるのですが、そんなにおぞましいでしょうか? めげずに最近はこの作業を「オペ」と呼んでいます。 切除した頭や胴体、肩、腕、足は濡れタオルを掛けて保湿。 本体の中抜きが終わったら、こちらも内側の粘土を抜いてから本体に接着します。 縫合作業?も済み、完了しました。 後は乾燥させ焼成して完成。 実はこの中抜き、とても神経を使います。 粘土が固すぎても抜けないし、柔らかいと抜いている最中にヘタってしまう。 薄く削りすぎると歪みが生じたり、崩れて台無しになる恐れがあるため慎重に作業し、一日がかりになることも。 そのため終えた日は神経の使いすぎで疲れ果て、夕飯は簡単なメニューにしてしまいます・・・。
by Blog_Maya
| 2007-09-17 09:24
| 素象人形
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アバウト
住み慣れた小樽の街や日常、自作の素象人形、他の創作品を紹介していきたいと思います。 by 摩耶 素象(そしょう)人形とは
「素」とは無地、飾らないこと、「象」とは心に浮かんだ姿、かたち。 彫刻家 小林止良於氏が創始の正確なデッサンに基づいた人形です。素材は陶土で成形後、縮み割れを防止する為、中を空洞に貫き乾燥後、焼成したテラコッタです。
プロフィールを読む 外部リンク 風の布・パピヨン Ryokusha.com 屋中秋谷 緑舎の窓 mihoの花 国本貴文「素材を生かす物語」 北海道美術ネット別館 aqua 庄司いずみの野菜ごはん カテゴリ
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